いたのクリニック

 StageⅣの動注リザーバー療法の治療成績

 1997年1月から2005年9月まえの期間に動注リザーバー療法を行った肝細胞癌382例のうち、StageⅣ(StageⅣbは肝内の病巣のみ評価)の171例の生存曲線を示す。図1 StageⅣが2割強を占めていたにも関わらず、奏効率は2011年6月現在までで47.4%、CR率8.2%で、12.3ヵ月の生存期間中央値(MST)が得られている。このうちChild-Pugh Aの76例でMSTは17.5ヵ月であり図2、同じChild-Pugh Aを対象に行われたソラフェニブの SHARP srudy(ソラフェニブのランダム化比較試験)のMST10.7ヵ月と比較しても、動注リザーバー療法は遜色ないMSTが得られている。さらにStageⅣb(12例)のMSTは11.3ヵ月 であった。図3

【図1】累積生存(StageⅣ)

【図2】累積生存

【図3】累積生存


382例中、20世紀(1999年12月31日以前まで)に動注リザーバー療法を導入したのは137例で、MSTは27.5ヵ月であった。このうち2011年6月までに5例の生存が認められているため10年生存率は3.64%と算出される。生存中の5例にはStageⅢ~Ⅳa、Ⅳbや腫瘍占拠率30%以上の進行癌も含まれており、かなり進行した癌でも著効を示し、3~4%の割合で長期生存が得られると考えられる。
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